資源ノート

田麦山八景

 田麦山は、山あいの自然豊かな里山環境にあります。昔から自然と人々の暮らしの営みが密接に結びつき、田んぼや畑、川、雑木林など様々な環境が集まってムラ(集落)、ノラ(耕地)、ヤマ(林野)の空間を形成してきました。里山は人々の生産や生活の場であると共に、豊かな食の源であり、多様な生き物が生息しています。かつての山や川は子供たちの遊び、学び、体験の場であり、それは大人にとっても懐かしい思い出として生き続けています。
 心の豊かさが問われ、日本の原風景である自然と触れ合える里山の価値が見直されてきました。私たちは、自らの暮らしの場を「魅力ある里山」にするために、身近な自然を「田麦山八景」(=八つの自然資源を意味)と呼び、大切に守り育てていきたいと思います。


相川川

相川川

田麦山八景その一
相川川とその支流
自然の力を失わない川として守り育てていきたい。魚道整備はそのひとつです。


ブナ林コンサート

ブナ林コンサート


田麦山八景その二
田中峠のブナ林
ブナ林を守ることは、田麦山の生態系を守ることにつながります。落葉広葉樹林が本来の姿です。


岡平

岡平

田麦山八景その三
岡平丘陵地
縄文文化こそ新潟県人がきちんと評価しなければならない文化でしょう。田麦山も大切にします。


沖田全景

沖田全景

田麦山八景その四
田麦山集落(ムラ)
美田を集落、鎮守、ホタル生息地が囲むムラの姿は人と自然が折り合いをつけたもの。美しさを守ります。


野鳥観察

野鳥観察


田麦山八景その五
山ノ相川鳥獣保護区
オオルリ、キビタキ、ヤマガラ、そしてモリアオガエルを守ります。


田中峠眺望

田中峠眺望

田麦山八景その六
大形峠、田中峠の自然
峠道を植生・歴史・景観の観点からトレッキングコースとして生かします。


牧場跡からの田麦山をのぞむ

牧場跡からの田麦山をのぞむ

田麦山八景その七
岩栗牧場跡からの眺望
トレッキングコース・田麦山一番の景観ポイントとしてここを守り育てます。


雪景色

雪景色


田麦山八景その八
田麦山の冬、雪
冬の造形美を祭り・食・農業・自然観察など暮らしを通して守ります。